大雨時の対策について

今年の8月、大雨の影響で正津ヶ浜地区の一部でトイレの水が流れなくなりました。このトイレの水が流れないといった被害は今回が初めてではなく、以前から町に改善を求めていました。水が流れないだけではなく、汚水の小さなマンホールが浮き上がり、汚水が道路に流れ出します。その場所を見せて頂きましたが、すぐ横には住宅もあり近隣の住民にとって早期に改善してほしい問題でした。

そこで少し遅くなりましたが、10月18日に担当係長にこのような状況になった経緯や町の下水道の仕組みについて話を聞き、改善策について話し合いました。しかし、具体的な改善策の回答はなかったため、再度、担当課で検討してほしいと要望し、11月10日に担当課長、係長と再度改善策について意見交換することができました。

下記の内容が町で取り組む改善策になります。

1、簡易トイレの貸し出し

2、逆流防止弁の整備

3、早期のバキュームカーの手配

まず簡易トイレの貸し出しは、今年の8月にも急きょ貸し出したのですが、今後はこのような状況になる可能性のある地区の住民に対し、事前に貸し出しを行うとのことでした。(貸し出しは担当課で配達、回収する)

次に逆流防止弁の整備は、大雨の影響でマンホールから水が流れ出し、それが汚水の方に入り込むことも影響しているとのことで、今後は雨水は溢れないよう弁の整備を行っていくとのことでした。

最後にバキュームカーの手配です。これはあの現場で私が感じたことですが、トイレが使えなくなっているにも関わらず、バキュームカーの手配に時間を要しました。「これ以上は雨が降らない、少しづつ減っていくかもしれない」など、担当課もバキュームカーを手配するための根拠と判断が求められていました。簡易トイレも配布しましたのですぐに決断できなかった職員の気持ちも理解できます。しかし私は、現に何時間もトイレが使えていない状況で夜を迎える住民の不安を考えれば、すぐに手配するべきだと思いました。住民も「夜遅くまでかかって作業してくれた」と感謝されていました。被害を予見し、早期に対策を講じる姿勢があれば住民も安心できると思います。

今回、担当課とは早期にバキュームカーの手配を行うことで共通理解が図れたことは良かったと思います。また今後は周辺用水路の浚渫工事も行う予定になっています。来年は大雨被害が発生しないことを願うばかりですが、本来は山鹿排水機場のポンプ能力をさらに増強することが一番の改善策です。しかし大きな費用を要し、町の財源だけで行うことは難しいため、国に要望している状況です。1年前にも辻本議長が一般質問し、国にも要望していますが、今だ回答がないとのことでした。町も再度要望をするとのことで、私からも要望しました。近年、どこで大雨被害が発生するかわかりません。これからも、住民の安全を優先した町政を願います。