本日、令和4年度第1回国民健康保険運営協議会が開催されました。協議会は、被保険者の代表として農業者、漁業者、商業者から各1名、保険医等の代表として医師、歯科医、薬剤師から各3名、公益代表として議会から3名、そして被用者保険等保険者代表として企業の健保組合から1名の10名で構成されています。
今回は10名の内、新しく5名の委員が委嘱されました。また、会長は引き続き、内海議員、そして副会長は私が務めることになりました。まだまだ勉強不足ではありますが頑張って参ります。
さて、芦屋町の国民健康保険特別会計では、一般会計から赤字補填で過去3年平均で2900万円程度の繰り入れをしていますが、県からは赤字解消を求められています。
そこで町は、3年に一度の国保税の見直しを行うことにしていましたが、この2年間はコロナの影響で国保税の改正を見送ってきました。しかし、繰越金の減少や一般会計から赤字補填を行わないことを想定すると令和6年度には約4000万円の赤字額の試算が判明しました。そのため、令和5年度の国保税の改正をどうするのか、町長から協議会に諮問が行われました。
私は、「コロナや物価の高騰により、農業者、漁業者、商業者の皆さまなどが大変な状況にある中、令和5年度の国保税改正は行わない方が良いと思う。しかし、もしも令和5年度に改正しなかった場合、次の改正時に国保税の上げ幅が大きくなることはないのか」と質問しました。
他には「農業者は肥料代が高騰して大変」「特に物販のお店は大変になっている」といった意見がある一方で、「令和5年度から改正した方が良い」「国保税を急激に上げないためにも早めに改正した方が良い」といった意見、また「令和5年度に改正した場合と令和6年度に改正した場合の国保税のシュミレーションの資料があると良い」「一般会計から繰り入れしていない自治体が8割もあるのなら、その自治体はどのように改正していったのか」といった様々な意見や質問が出されました。
町は、「コロナや物価高騰で住民の生活が苦しい中、令和5年度の国保税の改正は厳しいと考える。令和6年度に国保税を改正する場合は、協議会に諮問し、委員からご意見を聞きながら進める」といった内容の回答をしました。もしも令和6年度に国保税を改正する場合は、徐々に、そして加入者が納得できる上げ幅にしなければいけません。
協議会の結論としては、令和5年度の国保税の改正は行わないこと、町長から諮問されているため、答申案については書面送付されるようなので確認したいと思います。
議会は来年度改選がありますので、誰が次の委員になるのかわかりませんが、私は、安定的な国保運営を行うためには令和6年度の国保税の見直しは必要であると考えます。
ただ、あってはいけないのは突然加入者に高額になった国保税の納付書が届き、大きな負担を強いることです。
町は、少しでも国保税を上げないための努力が必要ですし、私たち国保の加入者も病気の早期発見・早期治療を行い、医療費の削減に取り組む必要があると思います。また、低所得世帯に対して減免措置があることを周知し、確定申告の声かけなど、改正までにできることはまだまだあるのではないかと思います。