行政視察を終え

9月20日~22日の日程で、芦屋町議会の6人の議員で視察に行きました。芦屋町議会では2年に1度、所属する委員会以外の議員との同行や所管委員会に関するもの以外の視察ができます。そこで今回も議員1年目に行政視察に行った議員のみなさんとまたご一緒することにしました。

初日はボートレース尼崎、2日目は鳥取の砂の美術館とボートレース丸亀、3日目は今治市クリーンセンター(ごみ処理施設)とかなりハードなスケージュールとなりました。

私が今回の視察で一番行きたかったのは鳥取の砂の美術館です。今までの芦屋町の砂像は2週間程度の屋外展示が基本でしたが、芦屋港活性化対策で港湾エリアに全天候型施設を建設することになり、その施設内で砂像の常設展示が決まりました。オープンはまだ先ですが、まずは参考施設の砂の美術館は見ておきたいと思っていました。

砂の美術館の砂像は1年に1回作り替えられます。昨年はコロナ禍で作り替えしていないとのことで、現在もエジプト展が開催されていました。本来は毎年テーマが変わり、リピート率は2割とのことで、新しい作品を待ちわびているファンも多いとの話がありました。

私は時々、福岡市で開催されるエジプト展に行くのですが、ちょっと見たら普通のエジプト展と間違うほどのクオリティでした。またすぐ近くに砂丘や土産物店もあるので修学旅行客も来ていました。しかし、1回見れば何度も行かない可能性もあります。年に1回ではなく、年に何度が来場してもらえるための策が必要だと思いました。さらに土産物店で砂丘の砂で作った小物を発見しました。町が活性化するために町民自身が自分たちで土産品を作成販売できたらいいなぁと感じつつ砂丘を後にしました。

次にナイター営業を行っているボートレース丸亀を視察しました。一時、丸亀では経営不振の時期があったようで、このナイター営業が起爆剤となったようです。昼間は年配の方が多く、ナイターの時間になると若い人やカップルが多くなるとの話があり、時間帯によって来場者の層が変わるのはとても効率的だと感じました。さらにキャッシュレス化の推進でタブレットを導入しているそうで紙の舟券や券売機まで行く必要もないそうです。芦屋町はモーニングレース、丸亀はナイターレースと、すみ分けすることでボートレース全体を盛り上げていければとの話がありました。また、来年5月にはキッズパークモービィがオープンするそうでボートレース場の横に建設していました。公園も併設予定で場内にモービィのある芦屋町とどちらが効果的なのか気になるところです。

最後は今治市クリーンセンター(ゴミ処理施設)です。ここは国の基準より厳しい公害防止基準を設定し、廃棄物を適正に処理しています。そのせいか臭いは全くなく、苦情も1件もないとのことでした。施設の特徴はゴミの焼却熱を利用した発電です。周辺の公共施設への電力供給と余った電力は売電し、その売上が2億とのことでした。また、災害時の避難所(320人)や住民のレクレーション施設にも活用され、停電時にも安定した電気の供給もでき、地域の方にも喜ばれているとのことでした。ゴミ処理施設の建設はどうしても嫌がられるのですが、このように適切な廃棄物処理と災害時などにも役立つ機能を兼ね備えれば地域に必要な施設となるようです。

もっと詳しくお伝えしたいところですが、長くなりましたので、一先ず以上で視察報告と致します。