今日の午後、猪被害で困っている農家さん、遠賀郡猟友会さん、芦屋町役場農林水産係の職員さんと一緒に被害地を視察しました。
昨年11月、農家さんから「田んぼが猪被害にあって困っている。収穫にも影響があったし、一人で作業するので猪と出くわしたら怖い。来年(今年)植えようかどうかも迷っている」とのご相談を受け、何度も担当課に駆除対策を要望し、やっと本日現地視察となりました。
農家さんは被害のあった近くに箱罠を設置希望。被害地の周辺を確認したところ、現在は猪が来ている様子はありませんでしたが、50キロほどの猪が来ていた足跡や離れた場所に設置した箱罠にも狸らしき足跡があるだけでした。ただ、「稲を植えたり、野菜を作れば、また猪は来る」と猟友会さん。
猟友会は現在、中間・遠賀郡内に90基ほどの箱罠を管理しているそうですが、すでに貸し出し可能な箱罠はありません。もちろん町も同様の状況で、昨年、町が少し離れた場所に設置した箱罠はあるのですが、猪は警戒心が強く、設置しても何年も捕獲できない場合もあるとのことで、せっかく設置した箱罠を移動させるのは名案とは言えません。
猪被害だけでなく、今の時期ならカモの被害で困っている農家さんもいます。ただでさえ農業者が減少している中、猟友会さんからは「被害を受けて農業を辞める人も多いが、自分たちも動くので、被害のあっている地区で農家さん同士が協力しあうことも大切。例えば、廃棄した農作物などは放置せず、土に埋めるなど、自分たちでも出来る駆除対策を!」との話がありました。
年々増加している有害鳥獣被害。農家さん自身も取り組める駆除対策と町も駆除対策を充実させていく必要があると思います。この件は検討するとのことでしたので結果待ちとしますが、今回の現地に同行させて頂き、本当に参考になりました。
農家さんが安心して働けるよう、鳥獣駆除対策について、もう少し調べてみようと思います!